メッセージ:2020年1月〜  

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東京シティ・フィル定期「ミサ・ソレムニス」(2020/2/22)にむけて・その2

−飯守泰次郎−

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終演直後 ソリストの皆さんと
終演直後 ソリストの皆さんと
 

東京シティ・フィル・コーアとのリハーサル(2月)
ティアラこうとうでのリハーサル

飯守泰次郎です。2/22の東京シティ・フィル第331回定期演奏会「ミサ・ソレムニス」に向けたリハーサルも大詰めを迎えています。

ベートーヴェンといえば、クラシックの作曲家として最もよく知られた存在です。 「英雄」、「運命」、「田園」、交響曲第7番、第九を始めとする名曲がクラシック音楽の歴史のひとつの頂点であることは疑いがありません。
しかし、「ミサ・ソレムニス」のスコアを読み、この大作を演奏していると、まさに生身のベートーヴェンに語り掛けられているように感じられてなりません。

生身の彼は、数十回も引っ越しを余儀なくされ、耳の病気、家族の問題、経済的な問題等、現実的な苦悩に満ちた人生を 送りました。それでも、人類の高貴な理想を信じて追求し、それを音楽で人々に伝えようと自分の体を投げうつかのように作曲し続けたのです。

その彼のすべてが「ミサ・ソレムニス」にあますところなく表現されているのです。 人間の罪の深さから、天上の神に至るまでの両極を、これほどはっきりと表現し尽くした作品はほかにないのではないか、と思うほどです。

東京シティ・フィル・コーアと東京シティ・フィルとは以前、2009年にこの作品を共演しました。今回もヴェテランのソリストの皆さんをお迎えし、10年の年月を経てさらに深く掘り下げた演奏をすべく、一丸となって取り組んでおります。

第九と同じ時期に作曲されたベートーヴェン後期の最も偉大で深遠な宗教作品「ミサ・ソレムニス」の内容を、皆様に深くお伝えするコンサートにしたいと思います。明日、オペラシティでお待ちしております。

 

飯守泰次郎

 

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仙台フィルハーモニー管弦楽団
第334回定期演奏会(2020/2/14,15)によせて

−飯守泰次郎−

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写真提供=仙台フィルハーモニー管弦楽団
2/15 ブラームス:交響曲第1番 (日立システムズホール仙台) 写真提供=仙台フィルハーモニー管弦楽団
 

飯守泰次郎です。2/14と15の両日は、仙台フィルの定期演奏会を指揮いたします。プログラムの前半は、常任指揮者就任以来の柱として継続して取り組んでいるベートーヴェンで、今回は交響曲第8番です。 そして後半は、ブラームスの交響曲第1番です。

ベートーヴェンの交響曲第8番は、ヘ長調という特別な魅力のある調性で、しかもベートーヴェンならではのユーモアと明るい側面が表れており、彼の交響曲の中で私も特に愛着を感じる作品です。昨年末、“ベートーヴェン的な、あまりにベートーヴェン的な”というテーマで「音楽の友」誌のインタビューを受けた際にも、この交響曲について言及いたしました(掲載される2020年3月号は2/18発売予定です)。

一方、ブラームスの交響曲第1番は、ベートーヴェンの9つの交響曲に続くドイツの交響曲という重圧に苦しんだブラームスが、20年もの年月をかけてついに書き上げた作品です。ハ短調で始まりハ長調の圧倒的な勝利で終わる、というまさに「苦悩を通して歓喜へ」というベートーヴェンを継承する作品であると同時に、その後の後期ロマン派以降への道を切り拓いたブラームスならではの偉大な交響曲です。

今回も、仙台フィルの定期演奏会場である日立システムズホールの美しい響きとこれらの交響曲に最も適している対抗配置(第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンが両翼に相対する配置)で、コントラバスはオーケストラの奥に横一列に並ぶスタイルで演奏いたします。この配置は、このホールと相性が良く、仙台フィルならではのサウンドをぜひお楽しみいただければと思います。
皆様のお越しを、日立システムズホールで心よりお待ちしております。

 

飯守泰次郎

 

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東京シティ・フィル定期「ミサ・ソレムニス」(2020/2/22)にむけて

−飯守泰次郎−

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東京シティ・フィル・コーアとのリハーサル(2月)
東京シティ・フィル・コーアとのリハーサル(2月)

飯守泰次郎です。2/22の東京シティ・フィル第331回定期演奏会で、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」を演奏します。この演奏会に向けて東京シティ・フィル・コーアは、昨年の5月から長い練習期間を積み重ね、先月からは私とのリハーサルで本番に向けてさらに集中した練習をしています。

「ミサ・ソレムニス」が作曲されたのは「第九」と同じ頃ですが、作品としては大きく異なっています。 交響曲という分野を究めたベートーヴェンが、一方で構想を長年温め続けていた宗教音楽であり、それだけにいっそう、内容も深く哲学的です。

「キリエ」「グロリア」「クレド」「サンクトゥス」「アニュス・ディ」の5曲で構成されていますが、ソリストのみの曲がなく、どの曲にも合唱が登場するので歌い続ける部分が長く、合唱の最高音も第九よりさらに1度高いなど、合唱団にとって大変難しい作品でもあります。

東京シティ・フィルの専属合唱団として発足して来年には20年目を迎えるシティ・フィル・コーアとは、2009年にも「ミサ・ソレムニス」を演奏しました。オーケストラと合唱団が深いかかわりを重ねてきた今、ふたたびこの偉大な作品でご一緒できることを私も大変楽しみにしています。皆様、2/22にはぜひ、東京オペラシティでお会いしましょう!

東京シティ・フィル・コーアとのリハーサル(1月)
東京シティ・フィル・コーアとのリハーサル(1月)
 

飯守泰次郎

 

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追悼
ハリー・クプファー氏〜一切の妥協を許さない姿勢

−飯守泰次郎−

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ハリー・クプファーと『パルジファル』稽古時に
『パルジファル』稽古時(2014年9月 新国立劇場客席にて)

飯守泰次郎です。2020年の年初、ハリー・クプファー氏の訃報に接しました。 クプファー氏とは、1970〜90年代にバイロイト音楽祭でもご一緒していましたが、2014年に新国立劇場で『パルジファル』を演出してくださったのが、 なんといっても素晴らしい思い出です。 新国立劇場の舞台機構を最大限に活用し、一瞬の隙もない、壮大な演出をしてくださいました。

氏は、よく知られているとおり、リハーサルの際も一切の妥協を許さない姿勢で臨まれ、歌手、スタッフもただならぬ緊張のなかで公演に向かって一丸となり、素晴らしい舞台を作り上げることができました。

現代の風潮は、なごやかに仕事をすることを重んじる傾向にあるような気がしますが、クプファー氏と一緒に厳しい仕事を出来たことは、私にとって、まさにかけがえのない宝でした。

氏のご冥福を心よりお祈りいたします。

新国立劇場『パルジファル』公演初日(2014/10/2)
新国立劇場『パルジファル』公演初日(2014/10/2)
 

飯守泰次郎

 

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「音楽の花束〜広響名曲コンサート〜冬」(2020/2/2)によせて

−飯守泰次郎−

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假屋崎省吾さんと大江馨さんとお花
春を先取りするお花を活けてくださった假屋崎省吾さんと、ソリスト大江馨さんと

飯守泰次郎です。2/2の広島交響楽団名曲コンサートのために、広島に来ております。

広響とは1990年代に定期演奏会で3回共演して以来、27年ぶりのコンサートです。今回のプログラムは、 ウェーバーの歌劇『オイリアンテ』序曲に続いて、ブラームスのヴァイオリン協奏曲、そしてドヴォルザークの「新世界」という、まさに名曲揃いです。

久し振りに広響とご一緒して、なつかしい顔ぶれに新しいメンバーが加わって非常に生き生きとしたオーケストラに成長していることがとても嬉しく、これからもますます発展していくオーケストラだと思います。 ソリストの大江馨さんはとても若々しくフレッシュなヴァイオリニストで、明日のコンサートが私も楽しみです。

今回のコンサートは「音楽の花束」というタイトルのとおり、華道家の假屋崎省吾さんがナビゲーターを務めてくださり、季節のお花とお話とともに音楽を楽しんでいただけるとのことで、みなさまのお越しを広島国際会議場フェニックスホールにてお待ちしております。
終演後のカーテンコール
終演後のカーテンコール
ゲストコンサートマスターの山口裕之さんと
ゲストコンサートマスターを務めてくださった山口裕之さんと、終演後に
 

飯守泰次郎

 

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群馬交響楽団第48回東毛定期演奏会(2020/1/25)
および 第554回定期演奏会(1/26)によせて

−飯守泰次郎−

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1/25 東毛定期(太田市民会館)
1/25 東毛定期(太田市民会館)
 

竹澤恭子さんと
2日連続のブラームスを終えて竹澤恭子さんと
(1/26 高崎芸術劇場)

飯守泰次郎です。群馬交響楽団とのリハーサルで、高崎に滞在しております。1/25(土)が東毛定期演奏会(太田市民会館)、1/26(日)が第554回定期演奏会(高崎芸術劇場・大劇場)、という2日間連続のコンサートです。

今回はブラームスのみ、しかもヴァイオリン協奏曲と交響曲第2番、共にニ長調という組み合わせが素晴らしいプログラムで、思い切ってブラームスに集中できることを大変嬉しく思います。
ヴァイオリン協奏曲のソリス トには竹澤恭子さんをお迎えしておりますので、この名協奏曲を最高にお楽しみいただけると思います。

群馬交響楽団とは、もう長いこと定期的にご一緒してまいりましたが、太田市民会館での共演は初めてです。 さらに1/26は、昨秋オープンしたばかりの高崎芸術劇場大劇場での定期演奏会です。いずれのホールも、音響にも非常に配慮されて機能的に設計されており、私も大変楽しみです。皆様のお越しをお待ちしております。

ネーム入り特製「群響だるま」
ダルマは群響の本拠地・高崎の名産品〜ネーム入り特製「群響だるま」

 
飯守泰次郎
 

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新交響楽団第248回演奏会(2020/1/19)によせて

−飯守泰次郎−

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ゲネプロの様子
ゲネプロの様子

飯守泰次郎です。2020年を迎え、今年もこのHPで皆様に新年のご挨拶ができることを幸せに思います。 昨年末は公演降板で皆様に大変ご心配をおかけしました。年末年始に養生に努め、お蔭様で本日1/19は新交響楽団とのコンサートです。

今回のコンサートは、前半がモーツァルトの歌劇『魔笛』序曲とハイドンの交響曲第104番「ロンドン」、後半はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」、という名曲プログラムです。
新響は大編成のオーケストラで、これまでブルックナー、ワーグナー、マーラーなど大曲を数多く一緒に演奏してきましたが、今回の特に前半2曲のような古典派のプログラムは久し振りです。

モーツァルト、ハイドンであっても弦楽器の人数を減らさずに演奏するのが新響らしさ、ということなので、古典派のバランスや音色にも配慮して練習を重ねてきました。
一方、後半のチャイコフスキー、特に「悲愴」は新響の伝統的なレパートリーのひとつでありながら取り上げるのは久し振りだそうで、私も新響との新鮮なチャイコフスキーを楽しみにしています。 皆様のお越しを、東京芸術劇場でお待ちしております。
 

飯守泰次郎

 
 
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