メッセージ:2013年7月〜9月  

タイトル枠上
タイトル枠左

日本ワーグナー協会主催
ワーグナー生誕200年記念コンサート(9/16)に向けて〜3
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 

飯守泰次郎です。きょう9/16はいよいよ「ワーグナー生誕200年記念コンサート」(日本ワーグナー協会主催)です。台風に直撃を受けておりますが、開演時間までには何とかお客様がサントリーホールにいらしていただける状況になることを願うばかりです。

このコンサートでは、“『ニーベルングの指環』名場面集”と題し、前半に『神々の黄昏』から“ジークフリートの葬送”と“ブリュンヒルデの自己犠牲”、後半は『ワルキューレ』第1幕全曲を演奏会形式で上演いたします。

きょうの本番に向けて、私は、歌手とは5月から、オーケストラとは先月からリハーサルをしてまいりました。

若手の実力者を揃えた4人の歌手の方々とは、それぞれの役柄が背負っているこれまでのいきさつや立場もふまえ、場面ごとに、どのような歌い方あるいはドイツ語の発音が求められているか、ともに考え、稽古を重ねてきました。
本番では、自分の意思で自分の役柄を存分に歌い、なおかつ、支えてくれるオーケストラの響きをよく聴き、オーケストラに対して歌手からも発信し、ともにドラマを創ることを期待しています。

「ワーグナー祝祭オーケストラ」は、私とお付き合いの長いアマチュアの3団体、新交響楽団、ザ・シンフォニカ、東京アカデミッシェカペレのメンバーで構成されています。
楽譜を単に音にする、という技術的な面は、すでに十分にできている皆さんなので、この『ニーベルングの指環』という作品のなかにどれだけ自分自身を投入できるか、自分の感覚をつねに総動員して、いまどういう音が求められているかを音を出す前に察知できるか、何よりもこの大作を演奏するという覚悟をもっているか、というような精神的な面が問われる段階です。
物語がどういう展開をしているのか、登場人物がいまどんな心理状態なのか、といった好奇心こそが求められているのです。

これまでのリハーサルでは、示導動機の重要性について、おそらく皆さんが辟易しているのではないかと思うくらい強調し、繰り返し練習してきました。
示導動機こそは、ワーグナーがこの楽劇に込めた観念的、精神的な内容を集約したものです。例えば「剣の動機」を例にとればわかりやすいのですが、この動機がたとえ短調で提示されるときも、たとえPPであっても、つねに聴衆に対して精神的に高らかに宣言する、という要素があるのです。演奏者は、これが示導動機であるということをよくよくわかって、その最初の音から聴衆に届けるという強い意志を持っていることが必要です。
3つの団体が一体となって、「ワーグナー祝祭」の名にふさわしい1つのオーケストラとなることを期待しています。

台風によるさまざまな影響が心配されますが、一人でも多くのお客様がサントリーホールにお越しになれますことを、心から願っています。当日券の販売もあるとのことです。どうか、お気をつけてお越しください。サントリーホールでお待ちしております。
 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ホームページをご覧の皆様へ
東京シティ・フィル第34回ティアラこうとう定期演奏会(9/6)に向けて
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


飯守泰次郎です。「東京シティ・フィル第34回ティアラこうとう定期演奏会」(9/6)に向けて、リハーサル中です。

東京シティ・フィルと東京都江東区は、1994年から芸術提携を結んでいます。「ティアラこうとう定期」は、よく知られている名曲を、ティアラこうとうの素晴らしい響きでお楽しみいただくシリーズです。同時に、できるだけ日本人作品を組み入れたプログラムで、ということも当初から柱となっていました。

今回は、佐藤眞さんのカンタータ「土の歌」(管弦楽版)と、ベートーヴェンの「英雄」という、大変ユニークなプログラムです。

東京シティ・フィル・コーアは、最近ではブラームスの「ドイツ・レクイエム」やモーツァルトの「レクイエム」、ヴェルディ「レクイエム」などを歌っています。一方で、やはり、日本の作品を歌うことも大切にしたいと考えており、以前にも第18回ティアラこうとう定期(2009年7月)で、日本の唱歌をオーケストラ伴奏で歌う、というプログラムをとりあげて、大変好評をいただくことができました。

今回のティアラこうとう定期では、私とシティ・フィル・コーアがぜひ共演したい、ということと、日本人による日本語の作品を演奏したい、ということで、非常に親しまれている名曲で合唱とオーケストラが一緒に演奏でき、深く考えさせられる哲学的な内容をもつ、この「土の歌」を選びました。

若い優秀な指揮者に囲まれて
ティアラこうとう楽屋にて、東京シティ・フィルの歴代の指揮研究員である若い優秀な指揮者に囲まれて
左から:佐々木新平さん(2010〜2012
指揮研究員)、海老原光さん(2004〜2006指揮研究員、2010年よりアソシエイト・コンダクター) 右端:平川範幸さん(2013〜指揮研究員)

プログラムの後半は、西洋の作品の名曲ということで、「英雄」を演奏いたします。大変意外に思われる組み合わせですが、これらの2つの作品は、表現する内容の濃さ、激しさ、重さ、あるいは哲学性という点で、意外に共通性があるのです。
この、一見ミスマッチのような組み合わせを、きっとお楽しみいただけると思います。ティアラこうとうで、皆様のお越しをお待ちしております。

 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ティアラこうとうジュニアオーケストラ スーパーバイザー指導(8/22)のご報告&
8回定期演奏会(9/1)によせるメッセージ
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


飯守泰次郎です。先週8月22日に、ティアラこうとうジュニアオーケストラで、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」序曲の練習を指導しました。

このジュニアオーケストラは、東京シティ・フィルと芸術提携を結んでいる江東区のティアラこうとうで活動していて、小学生から高校生までで構成されています。

東京シティ・フィルのアソシエイト・コンダクターである海老原光さんが指揮・監督を務め、私はスーパーバイザーという立場で、年に2回というペースで指導をしています。
海老原さんの生き生きとした指導を受けているこのオーケストラの順調な成長ぶりに、いつも感嘆しております。
東京シティ・フィルの団員の方々が、いつも献身的に充実した指導をしてくださっていることの効果も、とてもよく表れてきていると思います。
ティアラこうとうが子供たちの活動をとても力強く支えてくださっていることも、非常に素晴らしいことです。

「この曲で一番大切なのはピアニシモ!」
「この曲で一番大切なのはピアニシモ!」

先日私が指導したのは、明日9月1日に本番を迎える「ティアラこうとうジュニアオーケストラ第8回定期演奏会」のためのプログラムの一部です。

このメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」序曲は、とても難しい曲なのですが、皆が良い音を出せるようになってきて、私も嬉しく思いました。
メンデルスゾーンらしい軽くてしゃれたPPの表現、あるいは物語の情景に合わせて妖精が軽々と飛んでいくイメージや西洋音楽によくある馬のギャロップのイメージなどを持って演奏すること、などを一緒に練習しました。

明日9/1に海老原さんが指揮されるコンサート全体の曲目は、第一部がメンデルスゾーン「夏の夜の夢」からの抜粋で、同じ江東区で活動するティアラこうとう・ジュニアバレエ団と江東少年少女合唱団をゲストに迎えてのバレエと合唱付の演奏だそうです。
第二部はニールセンの「ヘリオス」序曲とビゼー「アルルの女」第2組曲、という、バラエティに富んだプログラムです。
きっと素晴らしい演奏になると思います。私が本番が聴けないのは残念ですが、応援しています!

 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ホームページをご覧の皆様へ
NHK-FM「クラシックリクエスト“アツアツクラシック”」(8/30放送)に出演して
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


飯守泰次郎です。8/30の午後は、NHK-FMの「クラシック・リクエスト」に出演しました。
この番組に出演するのは2011年10月に続いて2回目です。240分という長丁場の生放送なので、口ごもったりして番組スタッフの皆さんにご迷惑をおかけするのではないかと、放送前は心配なのですが、終わってみると4時間は本当にあっという間なので、驚きます。

今回のテーマは「アツアツクラシック」でした。今日の東京は、またひときわ厳しい残暑が戻ってきているというのに、この中でさらに“熱い”曲を聴こうというのですから、始まる前は、いったいどんなリクエスト曲が集まるのだろうと思いました。

実際にオンエアされた曲目はこちらのリストの通りで、全部で22曲です。

番組の前半では、ボロディンの交響曲第2番の第4楽章や、メンデルスゾーン:交響曲第4番の第1楽章など、北の作曲家が南のイタリアやスペインのさんさんたる太陽に憧れ、インスピレーションを得て書かれた作品が多く寄せられたことが印象的でした。

番組の進行をしてくださったアナウンサーの岩槻里子さんが、私にも1曲リクエスト曲を出すようにとおっしゃって、ワーグナーの歌劇「さまよえるオランダ人」序曲を選びました。ワーグナーは北のドイツの作曲家で、この歌劇の舞台も北国です。でもこの物語のヒロイン、ゼンタが、嵐と運命と闘い続ける“さまよえるオランダ人”に寄せる愛情は、非常に“熱い”のです。序曲は、打ち寄せる荒波、帆船が帆を膨らませて斜めになって走っていく様子など、自然描写の素晴らしい曲です。そして美しい”救済の動機”によって終わります。

今回の番組では、カール・ベームが1971年にバイロイト音楽祭でこの「さまよえるオランダ人」を指揮したときのライヴ録音の演奏を放送しました。このとき、私は彼のアシスタントを務めていて、練習と本番を何回となく聴いた、本当に懐かしい演奏なのです。その頃のバイロイト音楽祭でのワーグナーの演奏といえば、まだ重々しい伝統的な演奏スタイルが主流でしたが、ベームの演奏はキリッと引き締まっていました。彼は、大変豊かな経験を持ちながら、それらの経験を集約して抑制のきいた演奏をする、良き時代の圧倒的な巨匠でした。

忘れられないのは、ベームとちょっとお茶を飲んでいたとき、「イイモリさん、あなたはワーグナーはなかなかうまく指揮するけれど、ワーグナーだけでなくモーツァルトもよく指揮できなければいけないよ」と話してくれたことです。
スケールが大きくてロマンティックなワーグナーをよく演奏できることは素晴らしいことですが、クラシックの真髄であるモーツァルトもよく演奏できなければならない。良い指揮者になるにはその両輪が必要である、ということを教えられたのです。私はこのベームの言葉をずっと、今も大切にしています。

リクエストされた“熱い”曲の多くが、作曲家の生まれた祖国や民族のアイデンティティに立脚した、誇りに満ちた作品でした。
番組最後に放送したヴェルディの歌劇「アイーダ」の“凱旋行進曲”を筆頭に、多くのリクエストが届いたシベリウスの「フィンランディア」やエルガーの行進曲「威風堂々」第1番など、いずれもそれぞれの国で“第2の国歌”といわれているような作品です。
バーンスタインの「キャンディード」序曲、メキシコを知り尽くしていたコープランドの「サロン・メキシコ」、アルゼンチンのヒナステラの「エスタンシア」なども、それぞれのお国柄が熱く伝わってきます。
アイデンティティーというものは、創造活動においてとても素晴らしい働きをするということ、そして音楽は国境を超える偉大な力を持っているということを改めて実感しました。

全国からはがき、FAX、インターネットでたくさんの“熱い”リクエスト曲をいただき、私にとっても大変興味深い4時間となりました。リクエストを送ってくださった皆様、一緒に聴いてくださった皆様、どうもありがとうございました。

 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ホームページをご覧の皆様へ
「真夏の第九 こうとう2013」(8/24)によせて
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 

飯守泰次郎です。 明日は、ティアラこうとうでの「真夏の第九」です。
この「真夏の第九」も、今年で4回目になります。毎年、真夏のいちばん暑い時期にということは覚悟ができているつもりでしたが、さすがに体にこたえるこの今年の暑さです。団員一同、負けずに頑張っております。

この「ティアラこうとう真夏の第九合唱団」では、特に発声に重点をおいています。第九の合唱は非常に難しいので、力任せに歌って声を荒らしてしまいがちですが、この合唱団では、「歓喜の歌」にふさわしい、喜びに満ちた声を出すこと、良い発声で楽しく歌うことを目指しています。
ソリストも平井香織さん、谷口睦美さん、経種廉彦さん、甲斐栄次郎さん、という、素晴らしい発声で経験豊かなヴェテランが揃ってくださいました。

ティアラこうとうの美しい響きと空間、そして合唱団の規模に合った表現ということを考えて、「真夏の第九」ではベーレンライター版の楽譜を使用しています。二十世紀の巨匠たちのような重々しい第九ではなく、作曲当時の表現を考慮した古楽器的な奏法をとりいれた方向で演奏します。
東京シティ・フィルとは、10年以上前から、折にふれて、ベーレンライター版を使用してベートーヴェンの交響曲を演奏しています。二十世紀的な重々しい表現と、どちらかというと軽やかな表現を、見事に弾きわけて(吹きわけて)くれるので、今回も楽しみです。

第九については、終楽章の「歓喜」ということが非常に強調されています。たしかに交響曲の終楽章に独唱と合唱を加えたことは、ベートーヴェンの時代には前代未聞のことであり、その内容も、また規模の大きさも、かつてないものでした。しかし、第1〜3楽章それぞれの内容も、もう少し注目されてもよいのではないかと思います。

日本で第九を年末に演奏することが定着していることは素晴らしいことです。ただ、年中行事のようなかたちとは離れて、あえてこの真夏に取り組むことで、純粋にベートーヴェンのこの偉大な作品を追及することに新鮮な気持ちで集中することができます。お客様にも、新鮮な気持ちで第九を聴くことができる、と大変好評をいただいています。明日は第九、1曲のみのプログラムです。ティアラこうとうでお待ちしています。

 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ホームページをご覧の皆様へ
ぐんまアマチュアオーケストラサマーフェスティバル2013(8/15〜18)
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


飯守泰次郎です。今年の夏も、群馬県太田市に来ております。もう10年以上音楽監督を務めている「ぐんまアマチュアオーケストラ サマーフェスティバル」が8月15日から始まり、フィナーレを飾る明日18日のコンサートで指揮をします。

エアリスホールでのリハーサル
エアリスホールでのリハーサル

このフェスティバルは、「おおた芸術学校」が中心となり、数多くのボランティアに支えられて運営されています。

太田市は、教育、スポーツ、芸術などに大変に力を入れている自治体です。特に、子供たちが、オーケストラだけでなく合唱・演劇・バレエまで幅広い分野で学ぶことができる「おおた芸術学校」は、非常にユニークな取り組みとして注目されていて、同様な組織を作る後続の自治体も出てきているようです。

このフェスティバルでは、小中学生中心の「Aオーケストラ」と、中高生と大人のアマチュアを中心とする「Bオーケストラ」の2つのオーケストラが活動します。

寺島康朗さんが指揮される「Aオーケストラ」は、今年はブラームスのハンガリー舞曲集から第1、4、5番を演奏します。
私は、「Bオーケストラ」で、ヴェルディの歌劇「運命の力」序曲と、ベートーヴェンの交響曲第7番を指揮します。熱心に指導してくださる講師陣が、それぞれのオーケストラに加わって演奏してくださることも、このフェスティバルの魅力になっています。しめくくりの全員合奏では、山本直純先生の編曲による「童謡メドレー」と、J.シュトラウスの「ラデツキー行進曲」を演奏します。 A、B、どちらのオーケストラも、年々水準が向上していることを実感しています。

Bオーケストラでは、どちらかといえばヴェルディの「運命の力」序曲のほうが、このオーケストラに集まっているみなさんの気質に合っているのか、ヴェルディらしい感じが出てきました。
ベートーヴェンの交響曲第7番は、f(フォルテ)とp(ピアノ)のコントラスト、特に、オーケストラの編成がとても大きいこともあって、pの部分で古典派の透明な音を出すことに苦労しています。第2楽章の憂愁を感じ取って演奏することも、若い皆さんには簡単ではない面もありますが、このオーケストラはきっとできると思っています。

いずれにおいても、一所懸命に自分のパートを弾くことで精一杯になるのではなく、音を出す前に、音感をフルに使って、出したい音を心から求めることが大切です。いつもいつも本当によく聴きあうこと、一緒に息をして一緒に音を出すこと、などを大切にして練習しています。

今年のフェスティバルの初日に、開講式でご挨拶した内容を、以下にお伝えします。コンサート会場となる太田市新田文化会館エアリスホールは、近隣の鉄道の駅から車で10〜30分程度かかりますが、周囲一帯が大変広々とした気持ちの良い環境にあります。お近くの皆様、あるいは都心からドライブがてら、ぜひお越しになられてはいかがでしょうか。

***

ぐんまアマチュアオーケストラサマーフェスティバル2013 開講式(2013/8/15)でのご挨拶

音楽監督 飯守泰次郎
開講式(2013/8/15)で
開講式(2013/8/15)で

みなさん、こんにちは。ここのオーケストラのメンバーのみんなの多くは子供で、つぎつぎに成長してこのオーケストラから出ていき、また新しい人が入ってきます。そうやって顔ぶれが毎年変わっていきます。それにもかかわらず、このオーケストラがどんどん素晴らしくなっていっているのは驚くべきことです。

それは、ここに、音楽の魂のようなものが立ち込めているからだと思います。
ここにいらっしゃる素晴らしい教授陣は、若いみなさんを指導する経験を豊かに積んでいらして、みなさんの中に一緒に入って演奏してくださいます。

そして、芸術というのは、とてもお金がかかる、時間がかかる、忍耐力のいるものです。それがいかに大変なことであるか、清水市長はとてもよくわかってくださって、市が非常に大きな力を注いでくださっています。日本で、これほど情熱的に芸術を支えてくださる政治家は、非常に稀であると私は思います。太田のこの充実ぶりを見て、他の自治体でも、太田のような町づくりをしたいというところが出てきているときいています。私もみなさんと活動できることを非常にうれしく思っています。

一人でよくさらって、一緒に練習して、そして競争もあるでしょう。ただし、競争一辺倒ではありません。うまい人もいる、そうでない人もいる。言われたことがすぐできる人もいるし、なかなかできない人もいる。どの人にも良さがあります。芸術においても、かけがえのないその人なりの良さというものがあります。一番大事なことは、楽しい、ということです。そのためにも、時間をかけて、練習しましょう。そうすれば必ず、芸術が助けてくれます。このお盆の時期に、ここ太田に来ることを私も楽しみにしていて、毎年こうして来ています。それでは、一緒に頑張りましょう!

***

 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ホームページをご覧の皆様へ
バイロイトだより2〜2013年8月
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


飯守泰次郎です。引き続き、16年ぶりのバイロイトにおります。こちらは、日中の気温はかなり高いのですが、夜は大分冷えるようになりました。

ファンファーレが演奏されるバルコニーにて
ファンファーレが演奏されるバルコニーにて

昨日、今年の新制作の『ニーベルングの指環』四部作が、『神々の黄昏』をもって終了しました。

今回の指揮は、バイロイト初登場のキリル・ペトレンコ氏でした。少し早めのテンポながら感性豊かな指揮で、オーケストラから素晴らしい音を引き出していました。

演出はフランク・カストルフ氏。これは驚くばかりの自由奔放な演出で、一貫性に欠け、論理的についていける人はごくわずかだったようです。『神々の黄昏』終了後のカーテンコールで、カストルフ氏が出てきた時は大変なブーイングでした。

私も長年バイロイトで仕事をしていましたが、これほど盛大なブーイングは1970年のゲッツ・フリードリヒ演出『タンホイザー』に次ぐと思われました。私がバイロイトに来ていた1960年代後半から1990年代までの記録は、まだ整理できていないのですが、以前に一度調べたときのリストをご参考までに以下にご紹介いたします。

今日、明日もひき続きバイロイトに滞在し、『タンホイザー』(指揮:アクセル・コーバー/演出:セバスティアン・バウムガルトナー)と『ローエングリン』(指揮:アンドリス・ネルソンス/演出:ハンス・ノイエルフェルス)を聴きます。

***

飯守泰次郎 バイロイト音楽祭参加記録
(2000年9月・とねりこ企画調べ)

1966
『ニーベルングの指環』(指揮:カール・ベーム/演出:ヴィーラント・ワーグナー)
『トリスタンとイゾルデ』(指揮:カール・ベーム/演出:ヴィーラント・ワーグナー)
『タンホイザー』(指揮:カール・メレシュ/演出:ヴィーラント・ワーグナー)
〜マスタークラスの受講生としてリハーサルを見学

1967
『ニーベルングの指環』(指揮:カール・ベーム/演出:ヴィーラント・ワーグナー)
〜マスタークラスの受講生としてリハーサルを見学
『パルジファル』(指揮:ピエール・ブレーズ/演出:ヴィーラント・ワーグナー)
〜ジェームズ・キング(往年の名テノール)のピアノ稽古で伴奏を務める

1968〜70

1971〜音楽助手に正式に就任
『ローエングリン』(指揮:シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ/演出:ウォルフガング・ワーグナー)*音楽助手
『さまよえるオランダ人』(指揮:カール・ベーム/演出:アウグスト・エヴァーディング)*音楽助手
『ニーベルングの指環』(指揮:ホルスト・シュタイン/演出:ヴォルフガング・ワーグナー)*アシスタント

1972
『タンホイザー』(指揮:エーリッヒ・ラインスドルフ、ホルスト・シュタイン/演出:ゲッツ・フリードリヒ)*音楽助手
『ローエングリン』(指揮:シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ/演出:ヴォルフガング・ワーグナー)*アシスタントとして舞台裏の副指揮などを行う
『ニーベルングの指環』(指揮:ホルスト・シュタイン/演出:ヴォルフガング・ワーグナー)*アシスタント
『パルジファル』(指揮:オイゲン・ヨッフム/演出:ヴィーラント・ワーグナー)
*アシスタント

1973
『ニーベルングの指環』(指揮:ホルスト・シュタイン/演出:ヴォルフガング・ワーグナー)*アシスタント

1974
『ニーベルングの指環』(指揮:ホルスト・シュタイン/演出:ヴォルフガング・ワーグナー)*アシスタント
『トリスタンとイゾルデ』(指揮:カルロス・クライバー/演出:アウグスト・エヴァーデイング)*リハーサル見学

1975

1976〜1980
『ニーベルングの指環』(指揮:ピエール・ブレーズ/演出:パトリス・シェロー)*音楽助手(ジェフリー・ティトとともにチーフを務める)

1981〜82
『トリスタンとイゾルデ』(指揮:ダニエル・バレンボイム 演出:ジャン・ピエール・ポネル)*音楽助手

1983
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(指揮:ホルスト・シュタイン/演出:ヴォルフガング・ワーグナー)*音楽助手

1984〜88

1989
『パルジファル』(指揮:ジェームズ・レヴァイン/演出:ヴォルフガング・ワーグナー)*音楽助手

1990〜

※1968〜70、75、84〜88、90年以降については調査中(音楽助手、不定期のアシスタントなどを務める)

祝祭劇場の前で 祝祭劇場の前で

 

 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ホームページをご覧の皆様へ
バイロイトだより〜2013年7月
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


みなさんこんにちは、飯守泰次郎です。16年振りにバイロイトにおります。懐かしさに胸が込み上げてきます。興奮しています。

バルコニーで演奏されるファンファーレ
バルコニーで演奏されるファンファーレ

素晴らしいお天気と暑さのなか、オープニングの『さまよえるオランダ人』を聴きました。聴衆として初めて聴くバイロイトでした。ピットに蓋があることは既知のとおりですが、思いのほかミュートがかかるような感じを受けました。座席の場所などにもよるのでしょう。

休憩なしで2時間半の『オランダ人』では、噂にたがわず、客席の凄い暑さ、教会のような固い木の椅子を味わいました。音楽祭初日ということで、イブニングドレスをはじめとして、聴衆は皆ゴージャスな装いで、カンヌ映画祭ばりの雰囲気に溢れ、メルケル首相を始めとするVIPを取り囲む人だかりとメディア……ストイックな客席とのギャップは強烈です。

祝祭劇場前の芝生にて 祝祭劇場前の芝生にて

祝祭劇場の前の芝生で、私と一緒に写っている、小ぶりでカラフルなワーグナーのオブジェは、生誕200年の音楽祭に合わせてバイロイトの町中に合計で500体くらい展示されているようで、ドイツのアーティスト、オットマー・へール氏の作品だそうです。

8月の初めまで、生誕200年を記念する新演出の『ニーベルングの指環』四部作を含め、合計7公演を聴きます。

 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

日本ワーグナー協会主催
ワーグナー生誕200年記念コンサート(9/16)に向けて・
2
「ワーグナー祝祭オーケストラ」メンバー向けレクチャー(2013/7/13)

−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


飯守泰次郎です。日本ワーグナー協会主催「ワーグナー生誕200年記念コンサート」(9/16、サントリーホール)に向けて、準備が進んでおります。このホームページでも先月、歌稽古の様子をお伝えしました。
このコンサートに向けて、先日7/13に、オーケストラのメンバーを対象に、今回演奏する『ワルキューレ』第1幕全曲、および『神々の黄昏』から“ジークフリートの葬送”と“ブリュンヒルデの自己犠牲”の部分に出てくる示導動機を中心に、音楽がどのように成り立っているか、私がピアノを弾きながら解説するレクチャーを行いました。

多用される示導動機を、四野見さんと二人三脚で解説
多用される示導動機を、四野見さんと二人三脚で解説

今回のオーケストラは「ワーグナー祝祭オーケストラ」という名前で、私が長くお付き合いしているアマチュアの3団体、新交響楽団、ザ・シンフォニカ、東京アカデミッシェカペレのメンバーによる、特別編成です。

新交響楽団とは1996年に『ワルキューレ』第1幕全曲、1998年に『ニーベルングの指環』抜粋で今回と同じ曲目を、2006年には『トリスタンとイゾルデ』(抜粋)を演奏してきました。東京アカデミッシェカペレとは2000年に『ローエングリン』(抜粋)、2007年に『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第3幕全曲、そして昨年は『さまよえるオランダ人』全曲を、それぞれ演奏しました。ザ・シンフォニカとは、マーラーの交響曲に合わせて『ローエングリン』から管弦楽の名曲として知られている前奏曲などをご一緒しました。
今回はそれぞれのオーケストラから、ワーグナーを演奏したい、という熱い思いのメンバーが集まり、1つのオーケストラを構成します。

ワーグナーにおいては、管弦楽は単に歌手の伴奏にとどまらず、物語の進行を伝える上でも非常に重要な役割を担っています。 特に、示導動機(ライトモチーフ)といわれる数多くのモチーフを、オーケストラが理解していることが非常に重要です。

示導動機は、ワーグナー自身が「案内役」という言い方をしている通り、『指環』すべてを上演すれば15時間かかるような巨大な作品のなかで聴衆が迷子にならないように、意識的に用いられています。しかも、それらの示導動機が有機的に関連しあい、変容していく、その扱いぶりはまさに天才的です。

今回演奏する部分について解説するだけでも、本当は10時間かけても足りません。しかも、ワーグナーの音楽について語るには、西洋音楽における調性についてのお話も不可欠ですが、この調性の話というのがまた、すべてをお伝えしようとすると一晩あっても足りません。
今回は2時間という制約の中でのレクチャーでしたので、いつも私を助けてくださる指揮者の四野見和敏さんにお力をお借りして、時間内に収めるように準備をしました。

日本ワーグナー協会の三宅ご夫妻、祝祭オーケストラ・メンバーの荒井宣之さんと 日本ワーグナー協会の三宅ご夫妻、祝祭オーケストラ・メンバーの荒井宣之さんと

示導動機に限らず、ワーグナーの創作全体についてもいえることですが、小さな内容が発展してどんどん膨張し、非常に巨大になっていく、ということは、レクチャーをするにあたっても同じです。『ワルキューレ』第1幕、“葬送”、“自己犠牲”についてだけコンパクトに説明しようとしても、結局、内容はどんどん拡がってしまうのです。
それでも、この暑い中を、オーケストラのメンバーの大半、そしてこの記念コンサートを主催する日本ワーグナー協会のたくさんの協会員の方々がいらしてくださって、とてもびっくりしました。会場を埋め尽くす皆さんの熱意に押されて、私のほうも熱が入ってしまいましたが、内容を絞りに絞った結果、何とか時間内に終えることができました。

内外の第一級の立派なオーケストラであっても、演奏するメンバーが示導動機をよく知らないでいると、演奏技術という点においては素晴らしいのに、何か物足りない演奏になることがあります。いっぽう、メンバーが一つ一つの示導動機を理解しているオーケストラでは、表現はまったく違ったものになり、聴衆に対する説得力も各段に増すのです。

聴く側も、示導動機に目を通しておけば、物語の進行がより理解でき、長時間の演奏もガマン比べではなくなって、より深くワーグナーの音楽を楽しむことができます。もちろん、聴衆がすべての示導動機を聴き取ろうとする必要はありません。それぞれに心に伝わってくるものを聴いていただければと思います。

今回のレクチャーを聴いたメンバーによるオーケストラも、いよいよ本格的にリハーサルが始まっています。皆様、ぜひ9/16の本番にご期待ください。

 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

東京フィルハーモニー交響楽団
東京オペラシティ定期第80回「シベリウスの祭典」(2013/7/12)によせて

−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 

飯守泰次郎です。 7/12は東京フィルハーモニー交響楽団の東京オペラシティ定期で「シベリウスの祭典」というタイトルのコンサートです。

東フィルとは昔から長いおつきあいで、とても信頼できるオーケストラです。シベリウスの交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、そして「フィンランディア」という素晴らしいプログラムで共演できることを、大変嬉しく思います。
久しぶりに堀米ゆず子さんと共演できることも、非常に楽しみです。
「フィンランディア」の合唱付はとても面白く、きわめて優秀な合唱団である新国立劇場合唱団は、最初の言葉をひとこと聞いただけでハッとするほどの素晴らしさです。

今回のプログラムについての私の思いは、すでに東京フィルのホームページ「【7月定期演奏会】次期新国立劇場音楽監督 飯守が語るシベリウス」に詳しく掲載されておりますので、ぜひご覧ください。
オペラシティで、皆様にお会いできることを願っております。
 
飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ホームページをご覧の皆様へ
日本芸術院賞授賞式(2013/7/8)出席のご報告

−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


飯守泰次郎です。7月8日に日本芸術院会館で開催された授賞式について、ご報告いたします。

日本芸術院会館中庭にて
日本芸術院会館中庭にて

改めて、このような賞をいただくことは想像だにしていませんでした。とにかく身に余る光栄であり、ただただ、ここまで、いつも協力してくださった共演者の皆様方に感謝するのみです。

授賞式当日は素晴らしいお天気に恵まれ、感謝すべき日となりました。

ただ、今年は大変な猛暑が続いていますので、この日も、受賞者一人ひとりの説明をお聞きくださった天皇皇后両陛下のご健康が気遣われるほどの暑さでした。

私も、自分の展示した写真、CD、プログラム、楽譜などについてご説明をさせていただきました。
両陛下はとてもご興味をお持ちのご様子で聞いてくださったように思います。

授賞式の後、宮中で開催された、行き届いたお茶の会にも、大変晴れやかな印象を受け、深く感謝しております。

日本芸術院会館展示室にて 日本芸術院会館展示室にて

授賞式当日配布された冊子に、下記のとおり記載がされておりましたことを、ホームページをご覧の皆様にご報告いたします。

「平成二十四年度 第六十九回 日本芸術院賞授賞者一覧」より:

「日本芸術院賞
永年にわたる指揮活動の功績に対し
飯守泰次郎

(授賞理由)
氏は、桐朋学園短期大学音楽科卒業と同時にオペラ・シンフォニーと活躍は目覚しく、国内はもちろんのこと、ドイツの多くの劇場の信頼も厚く活躍している。平成二年から国内音楽界のために尽くされ、音楽家としてその深い洞察力から出るその音楽は後輩の指揮者の尊敬を集めており、その功績は顕著である。 」

展示品より 1972年2月12日 ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』(バルセロナ リセウ大劇場)〜出演歌手から贈られた写真
展示品より
1972年2月12日 ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』
(バルセロナ リセウ大劇場)〜出演歌手から贈られた写真

この「平成二十四年度恩賜賞・日本芸術院賞受賞作品展」(日本芸術院会館展示室)は、7月15日(月)まで、毎日午前10時から午後5時、公開されておりますので、もしご興味があればぜひご覧いただければと思います。

 

飯守泰次郎

 

タイトル枠上
タイトル枠左

ホームページをご覧の皆様へ
平成二十四年度日本芸術院賞受賞のご報告ならびに
日本芸術院賞受賞作品展(2013/
7/9〜15)のご案内
−飯守泰次郎−

タイトル枠右

タイトル枠下
 


飯守泰次郎です。すでに3月に報道発表がありましたとおり、平成二十四年度の日本芸術院賞(洋楽)をいただくことになり、本日、日本芸術院会館(東京・上野)で行われる授賞式に出席いたします。

授賞理由は「永年にわたる指揮活動の功績に対し」と伺い、ここまで数えきれない多くの方々に支えていただいてきたことを実感し、音楽の力の素晴らしさを思うばかりです。指揮者というものは一人では音が出せません。オーケストラ、ソリスト、コーラス、スタッフ、そして、ご支援くださる皆様、応援してくださる皆様、すべての皆様に心から感謝を申し上げます。

今年はこのあと、東京フィルハーモニー交響楽団の東京オペラシティ定期(7/12、シベリウス・プログラム)、東京シティ・フィルのティアラこうとう定期(9/6、佐藤眞:「土の歌」とベートーヴェン:「英雄」)、ワーグナー協会主催のワーグナー生誕200年記念コンサート(9/16、サントリーホール)、佼成ウィンドオーケストラ定期(10/18、東京芸術劇場、ワーグナー・プログラム)、日本フィルハーモニー交響楽団の杉並公会堂シリーズ(11/10、ワーグナー・プログラム)、日生劇場開場50周年記念公演「フィデリオ」(11/23、24)などが続きます。同時に、来年(2014年)秋の、新国立劇場オペラ芸術監督としての新シーズン幕開けに向けた準備にもすでに忙殺されております。

西洋音楽が人間に与える豊かさを日本の文化の中で生かしていくことこそ、私の変わらぬ務めであり喜びです。これからもひたすらに、これまでのお返しをしていく所存です。

日本芸術院会館展示室にて、明日7月9日(火)から15日(月)までの間、「平成二十四年度恩賜賞・日本芸術院賞受賞作品展」として、これまでの活動を振り返る展示が公開されます(午前10時〜午後5時)。下記のとおり、過去の写真やプログラムなど約20点を展示しております。この展示にあたっては、私のこのホームページをデザインしてくださった原田和香さんが、写真やプログラムなどのさまざまな展示物のレイアウトを手伝ってくださいました。約1週間という短い期間ではありますが、お近くにお立ち寄りの際などご覧いただけますと幸いです。

展示レイアウトをデザインしてくださった原田和香さんと
展示レイアウトをデザインしてくださった原田和香さんと

1.『飯守泰次郎 2009.3.8』
〜木之下晃写真集「音楽の決定的瞬間」所収
〔写真・白黒・半裁サイズ〕

2. サントリー音楽賞受賞記念コンサート(2002年3月/サントリーホール)
〔舞台写真・白黒・半裁サイズ 写真提供:サントリー芸術財団〕

3. ワーグナー:歌劇『ローエングリン』(2004年9月/東京文化会館)
〜東京シティ・フィル オーケストラル・オペラX
〔舞台写真・カラー・半裁サイズ 撮影:堀田正矩〕

4. ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』(2012年9月/東京文化会館)  
〜東京二期会オペラ劇場公演         
〔舞台写真・カラー・半裁サイズ〕

5. ワーグナー歌劇『さまよえるオランダ人』(1972年2月/バルセロナ リセウ大劇場〔スペイン〕)
〜出演歌手から贈られた写真

6. 指揮者用総譜〜
ワーグナー:『ニーベルングの指環』第3夜 楽劇『神々の黄昏』第3幕

7. ウィーン音楽祭「ウィーン交響楽団演奏会」
(1970年6月15日)
〔プログラム冊子〕

8. ハンブルク国立歌劇場〔ドイツ〕1974/75 シーズン・プログラム
〔プログラム冊子〕

9. バイロイト音楽祭〔ドイツ〕1987プログラム
〔プログラム冊子〕

10. ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』
(1972年11月 二期会オペラ公演)
〜日本人のみによる初演
〔プログラム冊子〕

11. ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』
(2008年2月 東京二期会オペラ劇場公演)
〔プログラム冊子〕

12. ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』
(2000年10月 関西二期会公演)
〜33年ぶりの日本人による上演
〔プログラム冊子〕

13. ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』
(2012年9月 東京二期会オペラ劇場公演)
〔プログラム冊子〕

14. 飯守泰次郎指揮/東京シティ・フィル「ベートーヴェン:交響曲全集」
〜ベーレンライター版にもとづく日本初の録音(2002年発売)
〔CD・5枚組〕
15. 飯守泰次郎指揮/東京シティ・フィル「ベートーヴェン:交響曲全集」
〜マルケヴィチ版による世界初の全集録音(2012年発売)
〔CD・5枚組〕

16. 飯守泰次郎指揮/関西フィル「ブラームス:交響曲全集」
〔CD・3枚組〕(2010年発売)

17. 飯守泰次郎指揮/東京シティ・フィル「チャイコフスキー:交響曲全集」
〔CD・5枚組〕(2012年発売)

18. 飯守泰次郎指揮/東京都交響楽団「ワーグナーの森へ」
〔CD〕(2004年発売)

19. 飯守泰次郎指揮/東京都交響楽団「ワーグナーの森へ」2
〜『ニーベルングの指環』ハイライト〜
〔CD〕(2006年発売)

20. 指揮棒
〔実物〕

 
飯守泰次郎

 
 
− 当サイト掲載情報の無断転載を禁じます −
(c) Taijiro Iimori All Rights Reserved.